2023年4月
オフィス365のバージョンアップ後にたまにですがマクロが動かなくなったり、エラーが出たりすることがあります。
しばらくすると修復プログラムで改善されますが、どの程度の期間で改善されるかは分かりません。
毎日使うファイルが使えないと業務に支障をきたす場合も考えられますので、オフィスのロールバックの方法を記載します。
※ロールバックとは更新プログラムで新しくなったバージョンから古いバージョンに戻す事です。
管理者権限でプログラムを書き換える事になりますのでご理解の上作業を行ってください。
なおこちらの作業についての質問等の回答出来かねます。
1.バージョンの確認

まずはご自身のバージョンをアカウントから確認します。

ビルド16227.20280で不具合を確認しました。
※今回は私がフリーソフトで出している「エクセル工事写真帳」での不具合改善のため行った手順を掲載します。
2.過去のビルド番号を調べる。

戻したいビルド番号を調べるため「更新プログラムの表示」をクリックします。
クリックするとインターネットサイトが開きます。

更新プログラムの一覧が観覧できビルド番号の確認等が行えます。
やはり私のエクセルは最新バージョンみたいですね。

今のバージョンを確認したらロールバックするバージョンを検討します。
不具合のあるバージョンから割と近いバージョンを今回は選択しました。
ビルド16227.20212 この番号は後程使用します。
3.ロールバック作業
私のパソコンはWIN11ですので画面や手順が若干違う場合もありますのでご注意下さい。
WIN10使用されている方は下記のリンクが参考になるかもしれません、作業の内容は一緒です。
Office 365(2016)をロールバックする – Microsoft コミュニティ

まずはコマンドプロンプトを起動させてください。
プログラムから探すより検索でコマンドプロンプトと入力してプログラムを呼び出し実行します。

管理者として作業を行わないとロールバックは出来ませんので必ず管理者として作業を行ってください。
WIN11ではCtrl+クリックをすると管理者として作業を行えます。

画像の通り赤のマーカーの場所に下記の文を入力してください。
cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
入力間違えが無いように入力して下さい、コピーペーストする場合は右クリックでペーストが行えます。
入力が終わったらエンターキーを押して下さい。

次にロールバックするバージョンを入力します。
今回はビルド16227.20212にロールバックを行いますので
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.16227.20212
と入力してエンターキーを押すとロールバックがはじまります。

更新が終わるまでしばらく待ちます。

アップデート終了後ビルドを確認します。
もし、ビルド番号等がそのままであれば一度再起動してみて下さい。
確認したらビルド16227.20212となっておりロールバックは無事完了しました。
そのまま工事写真帳ファイルを立ち上げて確認すると無事に写真を選べたりすることが出来ました。
4.更新プログラムを無効にする

修正が入るまでの間にまたアップデートされてしまわないように「自動更新を無効にする」を行っておきます。
ただしその後の更新も行わないためセキュリティ的にデメリットが発生する場合がありますので、しばらくして修正・更新プログラムが入った後戻しておくようにしてください。
今回のはあくまでも一時回避の手段と考えていただければと思います。